中島城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)
鳶巣砦縄張図
上月城攻めの羽柴秀吉の本陣である高倉山城から、北東に尾根伝い約5kmで、東に張り出した標高302.5m(比高約210m)のピークが中島城です。
中島城から西約300m(高倉山方向)の標高279m(比高約190m)のピークは比丘尼城、さらに西約250m(より正しくは南西)標高271m(比高約180m)のピークが鳶巣砦です。
中島城、私は詳細不明(南光町史には解説がある様ですがまだ読んでいません)ですが、ピークは約20×15m不定形の郭で土塁は見られません、西は主尾根から細尾根で繋がって根元を規模の大きな堀切で遮断しています、また東の斜面は麓を千種川が流れているので急斜面になって、北東と南に尾根が下がっていますが下から見上げると登るのに苦労しそうな傾斜です。
ピークの郭の北は1段の腰郭とその下に堀切があり、南は2段の小郭とその下に横堀と竪堀を組み合わて規模は小さいながらこの地区では見ごたえのある物です、その下に1段の削平地がありますが郭かどうか不明です。
鳶巣砦、比丘尼城共に周辺の尾根より10m高いピークにあり、比丘尼城は不明確な切岸がありますがほとんどが自然地形で縄張りを確認できる様な状態ではありませんでした。
鳶巣砦は径20mのいびつな円形で、周囲が1~2mの切岸で東側を除き低土塁が見られます。特に西側(高倉山方向)の土塁、切岸は明確で根元は空堀かもしれません。
中島城写真
山頂郭上面写真
東尾根堀切
東腰郭
南郭
南尾根竪堀
南尾根竪堀列上部西より
南尾根竪堀列上より
南尾根竪堀列下より
南尾根竪堀列上部東より
南尾根西横堀
西堀切
鳶巣砦写真
西側土塁内側
西側土塁南西角
西側切岸
遠景写真
- 参考文献
兵庫県立考古博物館ホームページ