堂木山砦縄張図(国土地理)
神明山砦のある東に向けて長く伸びた尾根の先端、標高238m(比高90m)のピークに堂木山砦は有ります。
北の天神山砦が放棄された為、羽柴方の最前線でしかも比高が最も低い位置にある為か、高い土塁に囲まれた北及び中央の郭があます。
北の郭は織豊系の陣城で多く見られる、中央郭の虎口を受けるような形で、東側の土塁は低いながらその外は空堀となっています。
中央の郭は、北の郭から食違い土塁の虎口から入り全周を土塁で囲んで、西側の南よりの土塁が約4m張出横矢がかかるようになっています。その反対側の東に虎口が開いています。
南の郭は、前者の二つの郭と異なり自然地形に近く、東側に土塁の痕跡、南端にも虎口に関連する様な土塁があり、この土塁の先端から西に向かって下る切岸の縁が土塁状になっています。
堂木山砦の南の尾根、神明山砦との間の尾根上にも削平地などがみられますが明確ではありません、
北郭北側切岸写真
北郭北側土塁写真
北郭北西角張出写真
北郭南より写真
中央郭虎口写真
中央郭虎口外側写真
中央郭虎口内部写真
中央郭西側土塁折れ部写真
中央郭南側切岸
南郭写真
南郭南端土塁
南郭西側竪堀写真
- 参考文献
賤ヶ岳合戦城郭群報告書
戎光祥出版株式会社 2018年1月15日発行
高橋 成計氏著 図解 日本の城郭シリーズ⑥
織豊系陣城辞典