長野県のシシ垣

今年(令和6年)の連休に長野県のシシ垣の2ヵ所を見てきました、いずれも復元整備を行ったものです。

以前、訪れた滋賀県大津市米原市和歌山県那智勝浦の場合は石垣のシシ垣でしたが今回の長野県の2例は土塁でした。

 

伊那市諏訪形の猪垣

山と耕作地の境界に土塁を築き、その上に木材の柵列が作られていました。

 

塩尻市の長野県林業総合センター内の猪土手 

鉢伏山連峰西の標高800m前後の山麓松本市内田地区から塩尻市西条地区に至る20km以上にも及ぶ猪土手が築かれていたが、その一部が復元されていた。

溝を掘ってその土を使って土塁を築いていたようですが、興味深いのは信州峠の防塁(2016年5月4日ブログ)も土塁に溝が並行してあるのでシシ垣かと考えるが、斜面と耕作地の境界ならともかく尾根の稜線に土塁を築いて害獣侵入防止の意味に疑問が残る?