大仙山城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)
吉井川と吉野川が合流する所の、吉井川の右岸のある茶臼山(標高174m/比高120m)の東に張り出した尾根のピークには現在模擬天守が立っている茶臼山城、北の吉井川の断崖に張り出したピークに大仙山城は有ります。
北の城の名称は「備前周匝茶臼城址発掘調査報告書」内で大仙山城、改修赤磐郡志では三の丸、城郭大系では出城となっているようです。
大仙山城の遺構は、中央が一段高くなった郭が主郭と思われ西側に土塁が見られ、中央付近に一折れで入る虎口が開いています。
北に一段、東に二段の土塁に囲まれた郭があります。
西斜面には多数の竪堀(畝堀)が見られます。
南の茶臼山山頂に続く尾根上には、数本の堀切が連続してありますが周辺には郭などの削平地は見られません。
主郭及び東の郭には径10m前後窪地、中には水の溜まっているものもあり溜池ないし井戸と考えられます。しかし茶臼山城の模擬天守の北側に径9×7m深さ4.5mの竪穴が発掘調査で検出されています。報告書では貯蔵施設でないかとされています。(上家が復元されているためか古代住居と思われるむきもありますが)もしかすると同じような物の可能性があるのではないかと私は考えます。
主郭東写真
主郭西写真
主郭南写真
主郭西虎口
溜池?写真
西斜面横堀写真
西斜面畝堀写真
東郭写真
南尾根堀切写真
遠景写真
- 参考文献