山口城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)
山口集落の背後、標高420.9m(比高約130m)の山が山口城です。
山頂部の全域を削平した単郭で、郭全周を5m前後切り落として切岸としています。
虎口は、北と南の二ヶ所見られ、南の虎口は郭東縁の土塁が外に向かって張り出しています。北の虎口には土塁の様な高まりが囲んでいる様に見られました。北西角のものは私は虎口ではなく崩れないし後世に人が下りた為にできたものでは無いかと思います。
東西の斜面には不明確なもの含め数本の竪堀があります。
北の尾根は2本の堀切で遮断しています。
2009年に登った時は、城域は檜林で下草は有るものの遺構は確認できましたが、先週末の状況は恐らく台風による倒木を郭内に倒したままで藪化しており厳しいものでした。
2009年撮影写真
南虎口
郭東部
郭北部
東切岸
内側堀切南切岸
北虎口部
内側堀切
外側堀切
東斜面竪堀
2020年撮影写真
南虎口
西斜面竪堀
内側堀切南切岸
遠景
- 参考文献
戎光祥出版株式会社 2017年8月10日発行
城郭談話会編 図解 近畿の城郭4