皮張東・西城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)
東城
西城
集落背後(北)の尾根上のピーク標高611m(比高約140m)が東城で、尾根上を西に約200mで西城に至ります。東西の間は自然地形で城郭遺構は見当たりません。
東西両城とも長さ約30m郭とそれを取り囲む郭が見られ、虎口周辺には明確な土塁が残っています。
皮張東・西城の縄張りは南西約4kmの今城山城(2019年6月9日ブログ)、南西約15kmの平岩城(2016年11月2日ブログ)及び、海南市(距離約22㎞)の野中城などと同じ特徴が見られ藤岡英礼氏は高野山勢力によるものと考察されています。
東城写真
西部
東部
西城写真
東部
西部
南側空堀
- 参考文献
和歌山城郭調査研究会
和歌山城郭研究 第8号 2009年3月発行
和歌山城郭研究 第9号 2010年4月発行
藤岡英礼氏 高野山勢力の城郭