五箇城

 五箇城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)

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北部 f:id:temeraire1839:20200731184401j:plain

中部

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南部

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五箇城は西麓に慶徳寺のある、標高約130m(比高約80m)の南北に続く尾根の内、慶徳寺の直上から南の124.8m三角点があるピークまでの間約600mにわたって築かれていました。
慶徳寺の南西の中央部130mのピークは、大型で切岸の高い郭が階段状に築かれており主郭部と考えられます。
北に続く尾根上にも郭及び堀切が見られ、北東方向の慶徳徳直上の尾根上も約100mにわたりきれいに削平されていますが、私には城郭か寺に伴う物か判断つきかねます。

北部、中央部の郭群に対して、南に続く尾根上は自然地形の部分も堀切で遮断入れており4個に分かれた郭も規模は北に比較して小さいながら東西斜面にも竪堀を掘り縄張的には興味深いものがあります。特に南端の郭は西は二重の堀切、北は竪堀(畝堀)、南は空堀と厳重な守りとなっています。

二重の堀切の西も平坦な地形が続いていますが城郭に関連するか分かりません。北部及び中央部の南北の尾根から東に派生する尾根上にも堀切、削平地が多数見られます。

 

主郭写真

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主郭東郭写真

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主郭北郭写真

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南端二重堀切写真

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南端郭北竪堀列(畝堀)写真
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南端郭東南側空堀写真
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南尾根の竪堀写真

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  • 参考文献

   京都府教育委員会  平成24年3月30日発行

    京都府中世城館跡調査報告書 第1冊 丹後編