JR小浜線和田駅の北に降る尾根のピーク(標高186m/比高約180m)が白石城です。
若狭地方には、石積み(石垣)の残る城が多く見られますが、主郭とみられる郭の北東角には整然とした石垣が残り、櫓台、虎口に関連するものと私は思われます。
南の堀切の上の郭の南西角石垣も、奥の土塁、空堀?と合わせ何らかの虎口に関連する様に思われます。
白石山城は全般的に削平はよく東西の傾斜、特に西側は厳しく南北の尾根しか城に至るルートはないようです。南の堀切の南の削平地(郭?3)は他の郭に比較して削平はあまい状況ですが南端の切岸は厳しくなっています。
尾根を北に降ると110mの等高線付近に切岸及び堀切状の地形が見られ、「若狭の中世城館」によれば和田城とされるものか?麓にあった竪堀等は道路工事により消滅したようです。
郭1(主郭?)写真
北側虎口?石積み
東切岸石積み
郭2(南)写真
北側
南端土塁、空堀?
西切岸石積み
郭3(南端)写真
西側土塁?
南堀切5写真
北端堀切4写真
- 参考文献
株式会社 新人物往来社 昭和55年9月15日 発行
日本城郭大系 第11巻 京都・滋賀・福井