本郷城

 

本郷城縄張図(国土地理委員の電子地形図25000)

 

宇陀市大宇陀地区には、横堀が特徴な城が多くあるように私は思います。黒木北城、黒木東城、五津城、内原城、平間城等で、秋山城も東部の斜面に古い時代のものと思われる横堀が見られます。

今回の本郷城は、黒木西城と間に谷を挟んだ北1kmの本郷集落背後の尾根(標高約498m/比高約80m)にあります。

北に続く尾根を堀切で遮断して郭(主郭)があり、その西側に2段の削平地、東は2段の空堀となっています。

北の尾根には3本の堀切状の地形がありますが、その間の尾根上は自然地形で郭ではないと私は思います。

西側下の腰郭の南端から空堀が南に約80m延びていおり、同じように東側下の空堀も南に続いています。この空堀の間は斜面なって、下端に大きな削平地が有りますがここを郭と考えるかどうか迷うところです、以前(15年位前)は墓に関連する品物が散見できたので、当時は下の新しい墓地が出来る前の墓地跡と判断しました。このへんは現地で聞き込みができたらよいと思いますが。

 

主郭北より写真

 

東上

 

 

東下空堀写真

 

南腰郭、空堀写真

 

西空堀写真

 

 

西下腰郭写真

  • 参考文献
    戎光祥出版株式会社  2014年8月8日発行
     城郭談話会編 図解 近畿の城郭Ⅰ