国平城(国土地理院の電子地形図25000)
東より流れる本村川が大きく蛇行するところの、国道432号線の西側にある標高330m(比高40m)の低丘陵の南に張り出した尾根が国平城です。12月30日の庄原市は昨夜からの雨が止まず、とりあえず城の位置の確認のため 現地に向かい、国平城の情報を入手する目的で麓のお宅で聞き込み行うと持ち山の方であったようで女性の方が親切で、いろいろ教えていただいた上に途中まで案内してしていただき感謝です。したがって簡単に城にはたどり着き雨の中にもかかわらず遺構の確認を強行しました。国平城は、直径約30m強の円形の範囲を空堀(一部切岸のみ)囲みその中は粗自然地形です、空堀は北側で切れておりこの北側は等高線には表れていませんが落ち込んで、その先何かあるか確認したかったのですが断念しました。南側は2重の堀切で厳重に遮断しており堀切の間は土塁の痕跡のある郭になっています。このへんは虎口に関連するものと思います、現在山道が真っ直ぐ入ってきていますがこの様な形は後世の改変かどうか分かりません。ここからさらに南は広い平坦地形ですが切岸の様な人工の地形は見当たりませんでした。
南竪堀
北より
東内側
東外側
西内側
西外側
東北部空堀写真
遠景写真
- 参考文献
芸備友の会
芸備 第28集 特集・広島県の中世城館
表 邦男氏 世羅台地の小規模城館ー空堀・土塁の用法に注目して
庄原市の歴史 通史編