茶臼城(国土地理院の電子地形図25000)
三和総合運動公園のある丘陵の東端、敷名八幡社の背後の尾根先端ピークが茶臼城です。
この運動公園のある丘陵には北西端に国光城(六郎山城2018年1月12日ブログ)、標高449mの山頂に高井地城その西の尾根先に平城(2018年1月4日ブログ)があり、私は以前、高井地城および平城は国光城に対する陣城と考えていましたが、そうではなくいずれも毛利氏に関係する城のようで、それならば今回の茶臼城も毛利氏関係の城かもしれません。
茶臼城の遺構は、標高391m(比高110m)の尾根ピークを堀切でわけて南北の郭を作っています。
南の郭は、堀切に面して低土塁のある郭と、その南にかけて数段の削平地があります。
北の郭は、全周が6~7mの切岸で郭の上にあがるのにも苦労します。北西角は約3m張り出してその基底部の切岸には根固と思われる石積が見られます。
北郭の西には、畝掘というよりは竪土塁列というのが正しい様に思う7本の土塁があり、土塁そのものも付近にある石を放り積んでいる様に見え、他にあまり見えないように感じました。
北郭写真
北郭南西角張出部写真
北郭張出基底部石積写真
北郭西切岸石積写真
北郭西腰郭、空堀、竪堀写真
南郭写真
北堀切写真
南堀切写真
土塁(石塁)列写真
遠景写真
- 参考文献
webページ「城郭放浪記」
さんを参考にさせて頂きました
新人物往来社 昭和55年1月15日発行
日本城郭大系 第13巻 広島・岡山