前木戸城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)
竹田川左岸(東)の低丘陵(標高73.2m/比高約30m)が前木戸城(さきどじょう)です。
高谷山の北に下る尾根の先端が竹田川に接するところで、東側に竹田川に流れ込む支流があり東西は崖地形になっています。
南を堀切で丘を分断し内側は高い土塁で、土塁から北は削平地となって郭と思われる数段の痕跡がありますが明確ではなく、特に北半分は最近伐採が行われ、その際に重機が入ったようで原状が分からなっています。10数年前に来た時は内部は藪状態であり大雪が降ってきたのでよく見ておらず、今回来て残念な思いを持ちました。
東の切岸上に低い土塁が残り、堀切は空堀状になって東の切岸の下に続きます。
南東角と中央東に横矢のかかるような明確の張出が見られ見ごたえのあるものです。この張出の真ん中付近に土塁か残りますが、南側が低くなっているので北に土塁で囲まれた郭の痕跡かもしれません。
削平地の西側は2m前後切岸が見られるので郭であったことは間違いないと思いますが。
中央土塁写真
南東張出写真
中央東張出写真
南土塁写真
南堀切写真
遠景写真
- 参考文献
webサイト「山城賛歌」氏を参考にさせていただきました。