道場城

  • 城名 道場城(松原城・蒲公英城・道場河原城・佐々城・草下部城)
  • 所在地 兵庫県神戸市北区道場町日下部

道場城には今から30年以上前、日本城郭大系の図面を見て行きました。
神戸電鉄道場駅の方向から道を上がり、
郭と思われる平地の淵をつたつて歩くと人家が現れ驚きましたがましたが、
当時は若かったのでタカをくくり歩いていると、人の家の庭を歩くなと叱られました。
這う這うの体で謝って奥に進み神社にたどり着きました。
上記の事がトラウマになったこともありますが、
その後、城山そのものを神戸電鉄が買収し立っていた3軒ほどの人家も取り壊されて、
立ち入り禁止になってしまい訪れることもないまま時が過ぎました。
その間、平成4年には発掘調査が行われたようです。
昨年、近くを通ると樹木の伐採行われた様なので、開発が行なわれるのかも知れないと思い登ってみました。
東の郭の土塁上の神社は移されて、郭の内部は当時草原になっており景色の良いところでしたが、
現在は人の背丈以上の笹薮でとても中に入れるような状態ではありません。
西の端は一段低くなり郭があり、その郭の先端に土塁があり小さな祠がありました。
東の郭の西端は大きく落ち込んでいます堀切状になっていました。
堀切の西は、先の住宅が建っていたのでその時は気が付きませんでしたが、
今回改めてみると北側から西にかけて最大4m位掘り込んで土塁状になっていました。
宅建築の際に削り込んだ様には思えません。
土塁の西の下にも郭があります。
堀切を北に出ると土塁の様な高まりで囲んだ腰郭があります。
東西郭の南の下にも腰郭がある様です。
原城と道場城の位置関係ですが、
恐らく昔は長尾と呼ばれる同じ尾根の北端部分の東西の岸にありその距離は1キロくらいです。

東郭土塁写真

堀切写真

北腰郭写真

遠景写真

  • 参考文献

三田市史編纂課  三田市史城郭ワーキンググループ
  三田市史第三巻 抜刷「中世城館資料」