岡比丘尼城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)
畑高城・石禾上城縄張図
高橋成計氏作図、氏の許可を得て使用しています無断での他への使用及び複製しないでください。
第33回全国城郭研究者セミナーにおいてパネル報告で縄張図を見て
気になっていました比丘尼城です。
現地に立つと、畑高城のある標高537.7m山頂の下石禾上城のピークから東に降る尾根の
標高340mのピークに比丘尼城はあり、このピークは岡城の直上にかぶさるような感じをうけました。
比丘尼城のある山頂部から下30m位は、全周とも地形図には等高線に出ないが急斜面になっています。
webのサイトで比丘尼城について報告されている記事を読んで受けた印象とは異なり
しっかりとした遺構が見られました。
とくに西側に開いた虎口は北側の土塁が直角に折れ、
それに対して南側の土塁も内側に曲がっているので食違い虎口状になっていました。
主郭は約20×13mで西側は土塁があり、
南側は一段高くなっておりそれから東側の切岸に沿って土塁の痕跡が見られました。
南から東にかけて約10m程度の幅の削平地があり、さらにその東にも切岸の痕跡がありました。
南東の法道寺城からの尾根が取り付く所にも小郭がありました。
比丘尼城を見た感想は、法道寺城及び岡城の3城を一体として考えるべきもので、
織豊勢力の陣城と言うべきものでは無いように私は思います。
主郭写真
東側切岸
南西土塁
南東角切岸
南西切岸
北西切岸
南側
- 参考文献
有りません
パネル報告を行っておられた、城郭談話会のT氏に案内をしていただき訪れる事が出来ました。
大変お世話になり有難うございました。