高城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)
高城・寄城・蕨尾城位置関係図(国土地理院の電子地形図25000)
2016年1月2日のブログで紹介した寄城・蕨尾城は今回の高城を攻めた際の宇喜多氏の陣城です。
高城は、旭川が吉備高原を大きく蛇行して流れるところの左岸の標高336.8mの国土地理院の地形図に高城山と表記のある山頂にあります。
寄城は北に尾根続きの500m、蕨尾城は谷を挟んで東1.1kmの所にあります。
高城の遺構は、山頂部に全長約50mの郭が主郭と思われます。
主郭の西は急斜面で落ち込んでいますが、東と南は尾根があるため高さ約5mの切岸になっておりその下は空堀状の郭があります。
南は3段の郭、東も3段の郭があり、東の中段の郭は全周を土塁が囲み土塁の南側天端には石積みが見られました。
また北東角には石を積んだ虎口がありました。
上段、下段及び主郭の北側には寄城方向に土塁があります。
寄城につながる北の斜面には4本の竪堀、2本の堀切状?の地形が見られました。
この様な高城は、天正8年宇喜多氏の攻撃さらされたとは思えない小ぶりの城で、
南にある鶴田城と一体に考える必要があるかもしれません。
寄城縄張図
寄城は、高城の尾根続き北500mの所にあります。
蕨尾砦は、鶴田城、高城城は谷を隔てた山にあり、共に低土塁囲み、平虎口、折れのある塁線等、
陣城の特徴を持ちます。
寄城土塁南東角写真
寄城土塁南折部写真
寄城土塁西折れ写真
寄城虎口写真
蕨尾砦(城)縄り図
蕨尾砦(城)虎口写真
蕨尾砦(城)土塁東折部写真
蕨尾砦(城)土塁北折部写真
- 参考文献