箕作山城

箕作山城現状図(国土地理院の電子地形図25000)

観音寺山城のある繖山の南東3500mの国土地理院の地形図に箕作山(標高370m)の表記がある山で無く、
鞍部を隔てて北の山頂(標高324.8m通称清水山)が箕作山城です。
主郭と思われる山頂部には、現在送電鉄塔が建てられておりその建築の際に地形の改変が行われていることが見て取れました。
とくに、山頂南斜面には大量の土石が落とされており鉄塔建設のため削平されたものと思われ、
このためそこにあった、腰郭等の遺構が破壊されていると思います。
東に一段下がった削平地も、資材置き場等に利用されたと思われ破壊を受けた跡が見られます。
この様に、本来の縄張りを確認できるものは有りませんが、東先端の郭の南斜面の4本の竪堀は私は間違いないと思いました。
西のピークの周辺にも確信もてませんが3本の竪堀を確認しました。
山頂西の一段下がった小郭の北側斜面に比較的に大きな石を使って石垣が残っています。

山頂東より写真

山頂より東方向写真

石垣写真

  • 参考文献

株式会社 新人物往来社
  日本城郭体系 第10巻 滋賀