鍛冶山城縄張図
鍛冶山城縄張図は高橋成計氏作図、氏の許可を得て使用しています無断での他への使用及び複製しないでください。
足守川西の宮路山城に対して、東の標高171m(比高約140m)の山が鍛冶山(鍛冶屋山)城です。
山頂部は主郭と思われ、北、西、南が高さ約5m切岸で南側には石垣(4)が見られます、西から南側の切岸の下は郭となり、西斜面に削平地が続きます。西に向かった2本の尾根(2、3)の先端には竪堀列が有ります。
南に続く尾根を進むと大きな削平地があり、その東に続く尾根にも削平地があり先端(1)は堀切で遮断しています。
主郭の北は、現在NTTの中継局があり改変があると思われますが、周辺には竪堀が多く見られ、特に東に張り出した郭の先端には10本以上の竪堀があります。
鍛冶山城の現状は、主郭から南の郭にかけて中を歩く事が困難な猛烈な竹藪で、東の麓から上がってきているようです。比高は100m超えるような山上までの竹藪は、今まであまり記憶になく伊賀地方の様な20~30mの低丘陵の城ではよくある事ですが、ネットの情報では主郭の防空監視所(聴音機)跡がある様な見晴らしの良い山であったようです。
南東尾根
先端郭土塁
2尾根
先端竪堀列
竪堀
3尾根
先端横堀
竪堀
4主郭南
石垣
南切及び岸郭
5尾根
先端横堀
竪堀
郭土塁
遠望写真
- 参考文献
岡山県中世城館跡総合調査報告書 第2冊 備中編