広島に到着した朝は、雨模様で天候の回復を待つ目的で林道で山上まで車で登れる大富山城に向かった。
西城町市街の南、東の麓を西城川が流れる山頂(標高511.2m)/比高約180m)と、山頂から南に続く尾根に天神が平、物見が平などの郭が残ります。
雨も止み山頂部の削平の良い広い郭を見て、大堀切(現在は林道で破壊)の南の尾根上の郭を確認したが予定外の大富山城でだったので、天神が平から南へは登らず西斜面の竪堀を見る、尾根上から約30m下がった所に20本以上の長さ20mを超えるもので、位置的作られた目的が私には分かりませんが、東に降りる道の痕跡があったのでこれを遮断するためかと思います。
「広島県の中世城館を歩く」によれば、物見が平の西斜面にも竪堀がある様なので再度行く必要があると思っています。
大堀切から南の郭や西斜面の竪堀の表面に、多数の川原石ではないかと思われる石が多数あり不思議に思ったので帰宅して調べると、「大富山城緑地環境保全計画書」の中で現地は2億5千年前の古生層の上に新生代第4記の砂れき層がのっているとあり理由が分かりました。
山頂部郭写真
大堀切南尾根の堀切写真
大堀切南尾根西斜面の竪堀写真
- 参考文献
株式会社 傒水社 令和3年2月1日 発行
表 邦男氏著 広島県の中世城館を歩く
広島県(発行者及び発行日不明)