- 城名 切山城
- 所在地 石川県金沢市桐山
切山城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)
金沢市の北東部、森下川が流れる谷の北側丘陵稜線のピーク(標高約139m/比高 高坂町より約110m)に切山城はあります。
天正12年の佐々成政の加賀侵攻の際に使われた加越国境城塞群は、佐々氏側の一乗寺城、松根城、荒山城等に対して前田氏側の朝日山城、切山城、高峠城等です。切山城は小原越(小原道)で松根城と対峙(直線距離で約4km)しています。
切山城は小原道の北に接していて、最も高いところが土塁に囲まれ主郭と思われ、その東西の虎口の外に張り出しがあり虎口防御の馬出と思われます。
主郭外側は一段低く北が広くなっている削平地があり、東馬の南で通行を遮断するように竪堀が入っていた。西の先端は南北に竪堀があり虎口と思う。さらにその西に尾根を切断するように堀切がある。
東の離れたところに竪堀があるが、道を超えて南のピークまで続ているようだが明確でなかった。
14年前に初めて訪れた切山城は、藪状態で大体の縄張は確認できたが未確認の部分も残った。近年整備が進められ見やすく、前は林道を西から入ったが今回は東から入ったが距離も短く行きやすかった。
主郭写真
同一場所2011年4月撮影
東虎口
東馬出写真
南竪堀
西馬出写真
北郭写真
西虎口写真
西堀切写真
東竪堀写真
- 参考文献
桂 書房 2017年3月30日 発行
佐伯哲也氏著 加賀中世城郭図面集
北陸城郭研究会 平成16年7月 発行
北陸の中世城郭 14号
佐伯 哲也氏
天正12・13年における佐々・前田両氏の抗争について
金沢市ホームページ内 歴史遺産保存の取り組み
(国指定)加越国境城跡群及び道