八尾山城

八尾山城縄張図

犬上川が平野部に流れ出す所に川を挟むように勝楽寺と籠城山城があります。
勝楽寺城は主郭の粗全面石垣積で、石垣による虎口も見られます。それに対して対岸の籠城山城は低土塁囲みの単郭の陣城のように見えます。
それらを見下ろすように東に標高616mの八ツ尾山があります、この山頂に八尾山城はあります。
主郭は北側に櫓台と思われる一段高くなった部分があり南側にも掘り残したような土塁が見られます。主郭の切岸はしっかりしており古い時代の城とは感じませんでした。北側を除き腰郭があり、南と東の尾根に郭があります。東の尾根は堀切で分断されますが堀切から東に先さらに50m行く堀切が見られます。
主郭北は谷を掘り下げた深い堀切になっておりその北に削平地があります。麓の藤瀬からの林道の終点より続く登山道がこの削平地に取り付く所に不明確な堀切があります。
林道は全長4kmの内通行可能なのは1kmで残りは崩落している所が何か所かあり、歩くしかありませんでした。
景色がよいのでトレッキングがてら楽しく歩けました。

主郭北櫓台

東尾根堀切

東尾根郭虎口

北堀切


  • 参考文献

多賀町誌 上巻