丈山城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)
伊賀街道が長野峠を西に下がったところの阿波地区は、東西5kmほどの小盆地のようなところですが10ヵ所以上の城館が今まで確認されていました、昨年の年末に伊賀中世城館調査会の調査で新たに確認された未知の城が今回の丈山城です。
阿波地区中心部の新大仏寺があるところへ、南の笠取山から下る谷の西側の尾根には中垣内城、重瀬城、重瀬氏館があるが、その東の尾根の先端(標高410m/比高140m)が丈山城です。
丈山城のある尾根は地形図には表れない谷が入り込み険しく、尾根の上もアップダウンがあり城の南側から回り込んで目指したが結構苦労した。
丈山城は約25×20m単郭で周囲を最大の幅5m×高さ2mの土塁が囲み、南西角は土塁が切れているので虎口かもただここに至るルートが分かりません。南側に堀切がありその西端が郭の西側から北を腰郭状に囲んでいるのであるいは空堀か?堀切の南に約15mの平坦地(郭か不明)がありその南端にも堀切となっている。
郭写真
南より
北西より
北東より
腰郭、空堀か?
堀切写真
南より
北より
北堀切写真
遠望写真
- 参考文献
伊賀中世城館調査会事務局 令和6年1月1日発行
「古城雑記」調査会会報361号(会員配布)