1980年発行の日本城郭体系ではその他の城郭一覧に記載があるのみですが、2000年ごろ地元の研究者により確認され金山城は、若狭、越前国境の関峠を東(越前側)に下ったところの山(標高180.2m/比高約125m)です。
山頂と約10m下がった南の尾根に土塁で囲まれた郭があります。
山頂の郭は中央の土塁で二分され北、南端に食違い土塁による虎口が開いている。
南の尾根の郭は全長約100m強の規模がありますが、内部は粗自然地形で北端はやや高く切岸、土塁が明確で敦賀方向の見晴らしがききます。西の土塁の外には空堀があり西に2か所、東に一か所の虎口が開いています。
高橋成計氏は東の虎口から続く尾根の上には、数か所の削平地(郭)を確認されています。
北郭写真
北端部
東虎口
西虎口
山頂郭写真
北郭
北郭北虎口
南郭
南郭土塁
南郭南虎口
遠望写真
- 参考文献
株式会社 新人物往来社 昭和55年9月15日 印刷
日本城郭体系 第11巻 京都・滋賀・福井
中世城郭研究会 2013年7月31日 発行
中世城郭研究 第27号
高田 徹氏 越前朝倉氏築城術の考察—若狭国吉城付城を中心として