仮称福井の陣城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)
赤色図の陣城
最近、確認された三木城攻めの陣城の情報があったので行って来ました。
今回の陣城の位置は、「小林八幡神社付城」とその西の、発掘調査が行われた「福井土塁」(現在は開発でなくなりました)に対して谷を隔てた北の岸の先端(標高約115m)に所在します。この場所は、明石道の陣城のある丘陵の先端で、「二位谷奥付城」(開発で消滅)に至る兵庫道の交差するところの西付近で、このことに関係あるように私には思えます。
遺構は、西側が大きく折れた土塁に囲まれて矩形で、土塁は北側が高く、南は低くなっていますが明確に残っています。
南東角は開いて虎口と思われ、南西角も土塁が切れていますがこちらは後世の破壊と私は思います。
今回の陣城は、規模は小さいながら他の陣城と比べても遺構の残りがよく、早急に調査、保存がおこなわれるように希望します。
南東部写真
南部写真
内側
外側
南西角部写真
西部写真
北部写真
内側
外側
- 参考文献
三木市文化研究資料 第23集
三木城跡及び付城跡群総合調査報告書