信倉城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)
図面の誤り及び写真を更新しました。
宇喜多氏、毛利氏の激しい戦いが行われた忍山城とは約150m以上の高低差のある谷を隔て、東の山上(標高334.4m/比高110m勝尾峠より)に信倉城はあります。
信倉城の山は、南側で勝尾峠に続いており、忍山城の宇喜多勢に対する後詰を行うためにも、それを防ぐためにも重要な位置にあります。
遺構は、山頂部の比較的平坦な単郭で、北の一部と南から東にかけて腰郭が取り巻いています。
北の腰郭には道が取りついており、虎口に関連する部分と思います。
腰郭の北東角は大きく張り出しており、張出の東の尾根を2重の堀切、張出部の北は3本の竪堀(土塁)で分断し勝尾峠に続く尾根を制圧しています。
北西方向に尾根が続いていますが、現在この方面は採石場が操業しており今以上に広がることの無いように願います。
東腰郭写真
北東竪堀写真
東堀切写真
遠景写真
- 参考文献
戦乱の空間編集委員会 2004年7月 発行
戦乱の空間 第3号 尾崎 聡氏
「城郭研究及び軍記研究から見た備中忍山合戦と合戦場の諸城」