ハチヤヅカ城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)
国道166号線(和歌山街道)と国道369号線(伊勢街道)をつなぐように平野川の流れる谷に所在する平野集落の背後(西側)の尾根先(標高687.3m/比高約120m)がハチヤヅカ城です。
周辺は山深い地域ですが、西へ10キロ前後に、赤埴上、赤埴下城、諸木野城、下志明城等、東15キロに北畠具親が入ったとされる青田城(現地を見る限り城とを思えない立地や遺構ですが)をはじめ北畠氏に関連する小城館が点在する、国境地帯と思われます。
ハチヤヅカ城は現地に行くまでは集落直上の尾根にあると思っていましたが、実際はすこし距離がありかなり歩きました。
遺構は基本長さ40×幅15m強の短郭で、土塁は現状無いように見えました。北及び南は堀切で遮断され、その外が側に平坦地がありますが私は郭ではないと判断しまた。東側約5mの切岸の下に5本の竪堀と言うよりは竪土塁が見られ見応えのある物です。
北側の堀切は西側に回り込んで腰郭状になっており、こちら側には土塁は見られません。
北西方向の山頂に尾根に、堀切状の物が見られますが明確ではありません。
主郭写真
南堀切北より写真
北堀切写真
南堀切南より写真
竪堀列北より写真
竪堀列南より写真
竪堀列北部写真
遠望写真
- 参考文献
戎光祥出版株式会社 2015年4月1日発行
城郭談話会編 図解 近畿の城郭Ⅱ