天王山城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)
前回のブログ「尾崎尼ヶ城」から北東約1.0km、八木川左岸(北)の尾根
(標高254.80m/比高約100m)の先端が尾崎天王山城です。
尾崎天王山城は全長60m強の単郭の城ですが、各所に石を積んだ形跡があり特に南西部に高さ約2mの石垣の形で残っています。この石垣は比較的大きな石を2~3段程度ほぼ垂直に積み上げており、切岸の根固めというようなものでは無い事は明らかです。石垣の北端は約1m張り出して横矢の形になっています。
南端は空堀の様な形になっていますが、東は腰郭に向かって開き西端は石垣の所で閉じているので、もしかすると通路で西端から郭に入る形になっているのではないかとも思いますが、郭の南東角から郭に入る様な落ち込みがあり、こちらが虎口か後世の破壊かはっきり分かりません。
南端空堀東側写真
南端空堀西側写真
西側石垣写真
横矢部石垣写真
東腰郭写真
虎口?写真
- 参考文献