蛇山城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)
羽衣石城から約1.7km、十万寺城から約1.5km、西に位置する標高314.7mの中継局のある山から西に延びる尾根のピーク(標高329.5m/比高240m)に蛇山城はありました。
遺構は東西に分かれ、それをつなぐ中央部の尾根上は削平があまく自然地形に近い様に感じました。
東の郭は、北東方向の尾根に4段の郭が続き、先端の郭の先は大きく落ち込んで堀切になっていました。南の尾根(おそらく十万寺に越える峠に至ると思います)には土塁と堀切が見られます。
西は2段の郭があり、下段の郭の南に土塁の開口部があり、ここはおそらく虎口で、この虎口を守るように西から続く尾根が取りつく所に5本の竪堀(畝堀)があります。
城域の北縁の全域にわたり幅2~3m通路が内側の郭から1m前後低くなって続いていました。
埋蔵文化財センターの調査が行われているようなので、何らかの形で詳細が報告されると思われます。期待して待ちたいと思います。
南の尾根の堀切写真
西下段の郭土塁写真
西斜面の竪堀写真
- 参考文献
東伯耆の謎の城2