静原川の流れる谷にある静原集落背後(北)の標高480m(比高約270m) の城山山頂が静原城です。
山頂は綺麗に削平され北と東に虎口と思われる所が有り、東側のものには石積、石段が見られます。
南の尾根に大きな郭が2段あり、下の郭の入り口に付近にも石積が見られます。
東の尾根にも数段の削平地があります。
北の尾根は、しばらく自然地形が続きますがその北端付近に折れのある土塁とそれに続き切岸が見られます。土塁の下には不鮮明ながら堀切があります。
所々石積が見られますが、防御の為のものではないようで切岸の根固めが目的のもののように思われます。
全体的に見て堀切、竪堀、土塁などがほとんど見られません。
この山上の城とは別に、東の尾根の先端付近に城郭遺構がありますが冬になれば確認に行こうと思います。
主郭東側入り口写真
主郭登り口写真
南尾根郭写真
南尾根郭入り口写真
北郭北端土塁
北端土塁堀切
遠景写真
- 参考文献
株式会社 新人物往来社 昭和55年9月15日発行
日本城郭大系 第11巻 京都・滋賀・福井