土山城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)
東海道北の山から南に向かって伸びた尾根の先端(標高297.6m比高約50m)に土山城は築かれています。
ピーク部の30m強の土塁囲みの主郭は、北西の急斜面の所を除き空堀で囲まれており、主郭から南と南西に延びる尾根にも郭が見られます。
主郭南の虎口の外は、土塁に囲まれた馬出郭とされる小郭がありますが、その虎口も南に開いているので主郭には南から真っ直ぐに入るようになっています、この様な形で本当に馬出郭の機能をはたすことが出来るのか私は疑問です。
同じく南端の現地では角馬出と表示される郭についても、尾根上中央部で土塁が開いているのは後世の改変でなければ同じことが言えるよう思います。
土山城は天正12年の小牧長久手の戦いの際の羽柴勢力により改修されたとされていますが詳細に考える必要があると私は思います。
最近、北東斜面が伐採されたので城域は明るくなりましたが、これから先夏の時期に藪化しないか心配です。
主郭写真
主郭南の馬出郭北より写真
主郭南の馬出郭南より写真
主郭南の馬出郭西より写真
現地の表示では角馬出とされる郭北より写真
現地の表示では角馬出とされる郭南より写真
- 参考文献