愛宕山城

愛宕山城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)

前々回ブログの碓氷峠の陣城を見た後は、旧国道18号線を下り愛宕山城を目指しました。
碓氷峠を下りきると国道の横に中山道入り口がありその上が愛宕山城です。
現地は東に向かって張り出した尾根の東端で、遺構は約85m×約85mの方形で。
東側全域と西側半分を除いて幅10m強の空堀が囲んでおりその外側は土塁状になっていました。
北側と北東角の尾根が続いている所には、約10×5m張り出しがあり、北側の張出には高さ1m強の土塁が見れます。
城の内部は、恐ろしい藪で切り開いても10mも入れない状況です。
外周部の土塁の上を歩くことも不可能で、土塁も北側の一部と先の張出の部分しか確認できませんでした。
南東角には虎口がありますが、此処が最も藪がきつく内部には入れませんでした。
外側には、土塁による虎口受け郭になっています。
この郭の南には竪堀状の切り込みがあり、これと空堀の間を道が東に降っている様に見えました。
内部を見れない状況ではありますが、峠の出口という選地や形態及び規模からし
天正18年の陣城というのであればこちらの方と私は考えます。

南東張出写真

北張出写真

遠景写真

  • 参考文献

webサイト
  らんまる攻城戦記〜兵どもが夢の跡〜 さん
  土の城への衝動 武蔵の五遁、あつちへこっへ さん
    参考にさせて頂きました。