来見屋城

来見屋城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)

和歌山県を南北に縦貫する国道424号線は海南から長峰山脈を越えて有田川町金谷に至ります。
国道424号線は長峰山脈を下る際、五名谷川が流れる谷を通ります。
この谷の西の尾根の標高387mの尾根のピークに来見屋城はあります。
来見屋城の谷を隔てて南約2kmの所に鳥屋城がありますが、両城はどの様な関係にあるのか私には分かりません。
来見屋城の遺構は、東西の二つの郭からなっています。
東の郭は、削平もよく西端に土塁がありこの土塁の南端に虎口が開いていました。
西の郭は、一段低く内部の削平は悪く殆ど自然地形の様な状態ですが、
南側の土塁に沿って通路状になっている部分がます。
この西の郭も同じように、西端に土塁があり北西角は折れがあり、
南西角に虎口は開いています。

東郭写真
東より

西より

西端土塁北側

北西角

虎口

西郭写真
西端土塁折れ部

西端部土塁

  • 参考文献

株式会社 新人物往来社
  日本城郭体系 第10巻 三重・奈良・和歌山
城郭談話会
  図解 近畿の城郭1