笠岡市の土塁

おかやま全県統合型GIS埋蔵文化財によれば2か所の土塁遺跡の表記があります。
ここ数年興味、疑問を持っていましたが3連休の二日目が晴天の予報なので行ってきました。
真倉山の土塁跡
真倉山土塁(現地の説明版では水越山とありました)、は福山市立大谷小学校裏の尾根上から始まっている筈ですが、
等高線に沿って横に歩きましたが見つけることが出来ませんでした。
山頂から斜面をさがっていますが藪で入れませんでした。仕方なく国土地理院で大迫と表記のある集落北の尾根上を歩くと、
土塁状のものがありました。道を作る際に土を寄せて盛り上がったように考えられますが、
よく見ると石を入れて固く叩いていました。

土塁?写真

神の峯の土塁(入田城間土塁
神の峯土塁縄張図

神の峯の土塁は、山頂から東は耕作と道路工事であまり残っていないようですが、
山頂から鞍部を隔てて西のピークから南に下る尾根上に高さ1mを超える土塁が約250m続きますが尾根の東西には、
郭と思われる削平地は見られません。
尾根が東に折れる所で尾根上はやや広く平坦地となっていました。
平坦部を囲むように土塁を分岐させている所が2か所ありました。
平坦地を囲むという事はやはり城郭遺構か?、もう一度行く必要がありと思いました。
帰りに中腹で農作業を行っておられる方のお話を聞く事が出来ました、
土塁は昔からあった、道を付けるときに土を寄せたものでない、持ち山境界示す仕切り土塁を作るようなことをしないとの事でした。

平坦部の土塁西写真

平坦部の土塁東写真

平坦部土塁囲み写真

尾根上の土塁写真

西のピークの土塁写真

  • 参考文献

おかやま全県統合型GIS 遺跡地図