吐田城

  • 城名  吐田城
  • 所在地 奈良県御所市大字関屋

吐田城縄張図

大阪府奈良県の境にそびえる葛城山の東斜面のの尾根には、北から布施城、
南約3.5kmの所に楢原城、さらに南1km強で今回の吐田城があります。
5年程前に、参考文献のホームページとは別の今はweb上から削除された、奈良県の城を専門に紹介するホームページを見ていきました。
削平の良い広い郭と、その周辺の高い切岸が印象に残りました。
帰りに南尾根の郭の先端を降りると、数本の竪堀状のものを見ましたが時間が無く良く見ず帰ってきました。
家に帰って、先のホームページの記事を見ると、伐採した木を落とすための溝との記載がありそんな馬鹿なと思いながら日が過ぎてしまいました。
今回、その所を確かめる目的で再度登りました。
やはり竪堀で間違いありませんでした。
布施城の主尾根から南に分岐する尾根の郭の先端に同じような竪堀列があり、楢原城は竪堀列が特徴の城ですが、
この吐田城も竪堀列が有り、やはりこの地域の共通性があるのかもしれません。
さらに周辺の郭の図面を取っていると、北西の郭の北の下を見ると妙に凸凹しているのに気が付き降りてみるとこちらも竪堀列でした。
以前この辺は藪で気が付きませんでしたが、今回藪が刈りはらわれてよく確認できました。
北に続く尾根を、堀切を超えて約100mの所のピークに郭があり、以前は郭ではではないと思いましたが今回仔細に見るとやはり郭でした。
城からのみとうしがきかないので、見張りの目的があると思いました。


南尾根竪堀写真

南尾根郭食違い土塁虎口写真

南尾根郭先端写真

北斜面竪堀写真

北尾根大堀切写真

北西尾根郭写真

  • 参考文献

日本城郭体系 第10巻 奈良
ホームページ 「甚の山城日記」さんを参考にさせていただきました。