琵琶湖の最北部、葛籠尾崎の根元に国道303号線とJR湖西線がトンネルで通っている山に、
国土地理院の地形図には城山の表記があります。
この城山の山頂415.8mから東に下がった約380mのピークに岩熊山城があります。
このピークを高さ2〜3mの切岸と幅4メートルの空堀で囲んでいます。
空堀で囲まれた中は、自然地形で削平された様子はあまりありません、
東側に虎口がありこの周辺から北にかけて土塁が見られます。
南東方向に尾根が下がった所に、空堀が切れている所は空堀が2重になっている所があり此処も虎口と思われます。
滋賀県中世城館調査報告書では、熊谷氏に関わる城と紹介されていますが、
前記のような縄張の形態から明らかの様に、また賎ヶ岳、塩津方面の見晴らしがよく。
北にある西岡城
西岡城縄張図
西岡城の縄張図は高橋成計氏の作図の物を許可を得て使用しています。
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と同様に、岩熊城も天正11年の賎ヶ岳の戦で丹羽長秀によってつくられた陣城と考えられます。
東側空堀写真
北側空堀写真
- 参考文献