篠山城

篠山城縄張図


津山市の南、吉井川と皿川が分かれるところに甘南備山あります。
甘南備山の南、種川の流れる谷を隔てて南の標高306mの笹山の山上に作られたのが篠山城です。
種川の谷を東に行くと、花房職秀の荒神山城があります。
笹山は北側の麓から山頂を見ると、木が伐採されており状態が良い様に見えますが、
これは数年前の台風のため倒れた木を整理したためで、倒れた木は郭内に積み上げられ主郭北半分は薮化しており足を踏み入れるのも困難な状態です。
篠山城は山頂を主郭とし周辺に削平地を配した普通の山城なのですが。
この城の謎の部分は、主郭の南が15×10m、深さ3mの規模で掘り込まれています。
この掘り込みは東側が斜面に開いており、西側は4メートル幅で閉じています。
この様な構造は他で見た記憶がなく、用途も私には検討もつきません。
もしこの掘り込みが虎口のようなものとすると、主郭上面に上がるような所もなく、主郭の東側は急斜面で10m近く落ち込んで幅の狭い削平地となっおり、
現状ここに下りる様な道も確認できません。
なおこの主郭東下の削平地には清水があり水を湛えていました。(3月時点で)
主郭西下には、幾つかの郭がありますそのうちの一つは三方向を堀で囲まれ虎口受けの郭ではないかと思います。

虎口受け郭西竪堀

虎口受け郭

虎口受け郭南堀


  • 参考文献

美作の山城