紫城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)
岡山県高梁市の西は広島県神石高原町にかけて標高600〜500mの高原地帯で、その中を成羽川が流れています。
成羽川の新成羽川ダム南の崖の上(標高603.1m/比高ダムより370m・東の集落から70m)に紫城は有ります。
中央の主郭と思われる郭の南端は、折れのある切岸でその東西に虎口と思われるスロープがあります。
主郭の北は一段の削平地、南は2段削平地になっており南端は土塁があり、土塁の中央に登山道が上がってきて現地の標識では「虎口」となっていますが、ここに虎口はありえないと私は思います。
南端切岸は大きく掘り下げられ空堀から、西側は堀切となっています。
主郭の西の下、現地の標識では「搦手門」となっていますが、紫城の現状を見る限りではこの城に入るには北西の尾根からこの虎口に至るルートしかないと私は思います。
北西の尾根上には削平地、堀切等が見られます。
搦手門?(現地標示)写真
北郭写真
主郭南東スロープ(虎口)写真
主郭南切岸写真
南端土塁写真
南郭写真
南切岸、空堀写真
南西堀切写真
遠景西より写真
遠景新成羽川ダムより写真
- 参考文献
株式会社 新人物往来社 昭和55年1月15日発行
日本城郭大系 第13巻 広島・岡山