別名山城は、日本城郭大系に播磨鑑からの出典で羽柴秀吉が上月城攻めの際に陣を置くとあり以前より興味を持っていました。
昨年の10月20日のブログで紹介した大聖寺山城から南に1.5kmの所にある、標高203mの山が別名山城です。
山は、北、西、東は切り立った斜面で南のみは南西の星が峰に尾根がつながっています。
城の遺構は、203mの山頂に東西約20m不整形の削平地があり土塁等の施設はありません、
物見の様な機能を持つ郭と思われます。
山頂から西に10m下がると広い削平の良い郭が西に続きます。
おおむね2段の郭に分かれているようでそれぞれ西端が一段高くなっています。
この西側の削平地の北側の切岸は高く明確に残っています。
西端には北に向かって開いた虎口がありました。
別名山城を見た印象は竪堀や堀切などが無く、
城の西端から西のピークまでなだらかな尾根が続くにも関わらずあって自然な堀切が有りません。
また羽柴秀吉に関するようなものも無いような思い持ちました。
特徴として場内を交通する通路が南切岸側に限定されているようで、天文年間の別名河内守の居城と言うよりは、
天正年中の花房氏の関連する城が現状の遺構かと私は思います。
- 参考文献