藤沢城 - 戦いの城・山城・陣城

城名田土藤沢城
所在地　岡山県吉備中央町田土

田土藤沢城縄張図

宇甘川の北にある標高約３４０ｍの山が田土藤沢城です。
隣接する加茂市場にも藤沢城があり、所在地により加茂藤沢城、こちらを田土藤沢城と区別しています。
宇喜多氏に属する伊賀氏の城であったものを、天正八年の戦いの際に毛利氏が攻め取って使った伝承があります。
山頂から北に向けて広く削平され、数段の削平地が見られます。
北西部には虎口と思われる切り込みがあり、ここから山頂部に向かって通路状の削平地が続いています。
南西に向かう尾根にも数段の削平地があります。
東側に延びる尾根にも長く削平地が続いています、途中岩が散乱している所は中に矢穴のある岩も見られるので近世の石切り場と思われます。
東の先端は、土塁のある郭とその下に２重の堀切が有ります。
城の西には、現在も峠道がありますがこれはかっての街道であり全体的にはこの街道方面を警戒監視しているような縄張と感じました。
上記の遺構から鞍部で隔てて北側に張り出した約３３０ｍのピークには、藤沢城の石碑が立ちますが広い平坦地以外の城郭に関するものは見られませんでした。
ピークの南の下は、南は切岸、北は土塁に限られた削平地があり、南西角には虎口その下に空堀と思われるものが見られます。
ピークの北には、堀切、削平地が尾根先端まで続いています。

主郭北部写真