亀ヶ城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)
但東町大田集落の北の標高172m(比高約異90m)の丘陵が亀が城です。
北側に谷が入り込んでおり背後の山からは切り離された独立丘陵で、中央の鞍部を挟んで東西のピークにそれぞれに郭が作られています。
東のピークは南北約50mの削平の良い郭で北が一段高くなって、西の端から土塁が10m強伸びています、角の低くなっている所が虎口の様に見えます。
西のピークは不定形の郭で西端が櫓台の様に高くなって、北側は約5m低くなって郭があります。
この西郭の西に続く尾根は2重の堀切で遮断していますが、内側の堀切の北側は二本の竪土塁が下りて、南側は3本の竪堀となっています。さらに西側の斜面には4本の竪堀が並んでいます。
東西のピークの北から東側にかけて、約20メートルの切岸となって下は広い削平地となって東から入ってくる谷に面しています。この削平地が城に関係するかよく分かりませんが、歩いてみて後世の耕作に関わるようなものは見えません。
東郭から南東方向に下る尾根の先端にも全長約50mの削平地があるが、耕作地では無い気がするが、城の遺構か私には判断つかない。ただその西側の谷部は、耕作地及び住宅跡と思われます。
東郭写真
北側
南から
櫓台?
虎口受け郭
西郭写真
北側切岸
北下段郭
虎口受郭
竪堀列(畝堀)写真
南より
北より
竪堀写真
北側
南側
北削平地写真
遠景写真
- 参考文献
山名氏城跡保存会 2013年3月31日発行
戎光祥出版株式会社 2015年4月1日発行
城郭談話会編 図解 近畿の城郭Ⅱ