富山県八尾市街の北、西に仁歩川と東に野積川が流れる南北に連なる山の、
259.8mの三角点のある山に高峯城はありました。
高峯城のある山は、南側に集落と棚田が広がり険しいわけではありませんが、
城の南側は、10m近い崖で登れるようなところはありません。
東、北、西は普通の斜面で、高さ5m前後の切岸を作っています、
切岸の根元は、現在埋もれているためか不鮮明ながら空堀の様に思います。
高峯城は、基本的に単郭で削平は充分ではありません。
西側が高く、北に向かって下がっている斜面になっています。
切岸の上には土塁が見られますが、南側の崖の上には、土塁はありません、
切岸の西にはスロープ状の虎口があります。
北には切岸に張り出すとともに周辺より約3m高くなり櫓台となっています。
全体の印象は、在地の勢力の居館とは思われず、このような特異な形態の城をどの様な
勢力が作ったのか思いを深くします。
- 参考文献