三重県亀山市の、東名阪自動車道亀山ジャンクションの東に隣接する丘が落山城です。
丘は現在、東側に工場があり削り取られ失われていますがこの部分を、1946年米軍撮影の航空写真で
確認したところ、耕作地(畑)となっていました。
今回私が確認した部分は、当時も現在と同じような山林であったようです。
東約600mにある、峰城も本丸、二の丸が茶畑の様に見られ私が初めて峰城を訪れた約30年前も茶畑が生きていました。
その後、檜が植林されたものが放置され、酷い藪状態でしたが現在「峯城址史跡保存会」が活動されて
見易くなっているようです。
落山城は、丘の中央部を堀切で分断してその東側に空堀、土塁などが見られました。
西側も平坦な地形ですが、自動車道が見えるところまで歩きましたが遺構等見られませんでした。
堀切の東は南西部が高く、北東に向かって傾斜しています。
全般的な感じでは過って耕作等が行われたかどうか微妙な感じです。
北西の部分は、郭の端の土塁の外に土塁がありその間が空堀になっています。
郭の土塁は、西側で堀切内側の土塁とつながっています。
遵ってこの土塁の内側は、郭と考えられますが南側が高いかなりキツイ斜面になっています。
南東の土塁は、東側が高く西にかけて徐々に低くなり西側で90度折れています。
土塁に囲まれた郭があったのかもしれません。
北東の郭は、その南の削平地に対して腰郭のような関係になっています。
西側には、折れを伴う土塁が見られます。
東側には、土塁による虎口の様な所もありました。
北西の空堀、土塁写真
- 参考文献
日本城郭体系 第10巻 三重
webサイト「峯城址史跡保存会」を参考にさせて頂きました。