京川城


京川城縄張図










神社上の遺構










京都府福知山市から登尾峠を越えると、兵庫県豊岡市但東町にになります。
但東町の北で、道は(国道426号)出石と宮津方面に分岐する、この三叉路のあるところが但東町出合です。
出合には城跡が数か所ありますが、そのうち小谷集落背後の標高258mの山上にあるのが京川城です。
山頂部を削平し郭を作っていますが、削平は不十分で自然地形を多く残しています。
その全周に数十Cmから1mの低土塁が囲んでいます。
尾根の続いている西側の切岸、土塁は比較的高く、切岸の下は若干掘り込んでいるように見られるので
空堀かもしれません。その南北は竪堀になって落ち込んでいます。
南西の隅に平虎口が開いています。
以上の遺構の状況から、恒久的な居城ではなく陣城と思われますが、それが織豊系かと言われれば私はその様には
思われません。
理由として、郭の形状は地形に合わせた形で明確な折れ等がなく、その立地も山が深く見通しが悪い等です。
ブログの「山城賛歌」氏によると、西の尾根先の神社の上のピークにも削平地、土塁について言及されているので、
行ってみると、不明確ながら存在を確認しました。

西側土塁写真

西側切岸写真

北側土塁写真

虎口付近写真

虎口写真

  • 参考文献

豊岡市教育委員会
  豊岡の城郭集成2