龍口城

龍口城縄張図

龍口城は、奈良県三重県県境上の標高413mの山上に位置します。
北の麓は三重県名張市竜口で南の麓は奈良県宇陀市室生龍口となっています。
標高413mのピークには13m×20mの北、西、東に幅4m高さ最大で1mの土塁が見られる西城があります。
西城の周囲は1.5m前後の切岸で高さを確保するためのものと思われる浅い溝(空堀)が見られます。
西城から尾根伝い東にの約140m離れたピークには東城があります。東城は中央に稲荷社がある郭と、その南北に郭があります。中央の郭はその北側に削り残し状の土塁が有ります、この土塁は北側の郭の東側を区画するように伸びています。
北側の郭は、北から西にかけて土塁が見られます。土塁の外は4〜5mの切岸になっっています、この切岸は南の郭の西から南かけて続いています。南の郭は南東角に広い土塁があり櫓台のような気がします。
龍口城は、他の奈良県三重県の城とは異質な感じを私は受けました。

東城北郭土塁写真

東城北郭切岸写真

東城北郭尾根筋より写真

西城北側切岸写真

西城北西角切岸写真

  • 参考文献

日本城郭体系 第10巻 奈良