桑原城

 

桑原城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)

 

三田市三田城車瀬城)を取り囲むように約2キロ前後の距離で、今回の桑原城、立石城(ブログ2021年1月14日)宅原城(ブログ2018年3月18日)、道上城(ブログ2019年8月31日、消滅)、約1kmに横山城(消滅)、やや離れて釜屋城(消滅)、茶臼山城(現在公園化され遺構は疑問です)等あり、いずれも織田氏による三田攻めの陣城ではないかと若いころ歩きましが、ただ現在は必ずしもそうではないと思う様になっています。

JR三田駅の東、桑原集落の背後(北)の丘陵頂部(標高212.5m/比高約70m)が桑原城です。

山頂を2か所の土塁、空堀で三つの郭に分けいずれの郭も比較的よく削平され、中央部がやや高くなっています。

仕切りの土塁は、北のものは中央が南に向かって張り出しがあり何かの意味があるのでしょうか。

南のものは中央で土塁が食違いで開き、虎口のように見えます。

南の郭は一番広く、二段になっいて東に土塁の痕跡あり南西部に高い削り残しの土塁で、この土塁の南は堀切で南に続く尾根を遮断して、北端は一段低い郭で、若い時に麓の人家の裏から尾根を登り、途中石室の開いた古墳を見てこの郭に取り付いた記憶があり虎口に関連したものか。

 

北仕切り土塁、空堀写真

 

南仕切り土塁、空堀写真

虎口?

 

南郭の南西土塁写真

 

南端堀切写真

 

遠望写真

 

  • 参考文献

   三田市史編さん委員会編 平成12年12月15日刊

    三田市史 第三巻 古代・中世資料