岡山県の城を調べる際にいつもお世話になる、「おかやま全県統合型GIS」の和気、赤磐のデーターが更新されたようです。
遺跡概況に詳しい説明が入れられた城がいくつかあります。
その中で、大坊山城の遺跡概況の解説には三方向に横矢掛とあり、早速行ってきました。
浦上宗景の天神山城のある天神山から南東方向に延びる尾根先に大坊山城はあります。
遺構は、おかやま全県統合型GISの説明通り2m前後の切岸と、1m前後の土塁に囲まれた単郭の城です。
北側の土塁、切岸は明確に見られますが、南側は崩れている部分があります。
尾根の続く東、西、南に塁線の折れががあり、横矢がかかるようになっていました。
建部の高城山城、鶴田城を攻める際の陣城と考えられる、寄城、蕨尾城と同じような形態から、
宇喜多氏の天神山城攻めの陣城かとの考えが頭を過ります。
- 参考文献
おかやま全県統合型GIS 遺跡地図