鳥取城の陣城一


羽柴秀吉による天正9年の鳥取城攻めの際作られた、陣所が久松山(鳥取城)の周辺の山に現在も残っています。
今回は久松山の東、帝釈山の陣所を紹介します。帝釈山山頂に所在する精緻な縄張の太閤ヶ𨸶は有名で
他のサイトでも紹介されていますので、私は他の陣所を紹介します。

今回の縄張図は高橋成計氏の作図の物を許可を得て使用しています。
無断での他への使用及び複製しないでください。

五反田平の陣所縄張図

鳥取の陣城を訪ねるには、私は円護寺の谷の最奥にある吉川経家墓所公園の駐車場に車を止め、駐車場の南から始まる
登山道を毎回利用します。登山道は五反田平の陣所の北の斜面を登り南に方向を変え五反田平の陣所の東の鞍部を越えます。
この鞍部より西に直登すると虎口受けの郭にたどり着けます、虎口を登ると主郭で西の奥に櫓台と思われる方形のたかまりがあります。

虎口受け郭写真

主郭写真

中水道北尾ノ陣所縄張図

登山道を五反田平の陣所を過ぎて進むと帝釈山の北から久松山につながる尾根に出ます、この尾根を西の久松山方向に進むと
奥水道北尾ノ陣所がありますが明確な遺構は見られません。奥水道北尾ノ陣所の北には次北尾根嵩ミ陣所があり西(鳥取城方向)
に明確な土塁が有りました。
さらに西に進むと中水道北尾ノ陣所があります。中水道北尾ノ陣所は全周の切岸が明確に残り、土塁により南北二つの郭に
分かれています。北の郭は全周に土塁が有り、南の郭に対する虎口受けの郭と思います。

次北尾根嵩ミ陣所、土塁写真

中水道北尾ノ陣所、虎口写真

中水道北尾ノ陣所、切岸写真