風越山城その二

風越山城縄張図

昨年4月に行った安芸高田の風越山城に、年末30日に再度行ってきました。
4月に見落としている所を確認することが目的でしたが、
山の状態が4月と比べても藪化が進行しており、私一人ではこれ以上の調査は不可能と思いました。
尾根稜線の西側斜面は、常緑の低木の藪と倒木でとても入っていけないところがほとんどで、
東斜面は檜の植林地ですが、近年間伐、枝打ちが行われておらずやはり遺構の確認に苦労します。
北の555,3mの三角点のある山頂は、北から西の尾根の先端に空堀がありましたが尾根の先端回り込むところで倒木に行く手を阻まれました。
東側も土塁が東の尾根先端まで続いており先端は虎口になっています。
北の先端には山道が土塁を越えていますが、虎口でではなく少し西側に回り込んだところに土塁の切れ間がありこちらが虎口と思います。
中央のピークは、北、西、南に空堀があり東側は切岸が見られます。
西側の空堀を超えた尾根には遺構は確認できませんでした。
南のピークでは、前回確認した東側の空堀、切岸の南端から西に回り込む空堀があり
次の尾根を掘り切って2本に分岐して続いているようでしたがその先は確認できませんでした。
西側に大きく張り出した尾根上に遺構は確認できませんでした。

南側空堀写真

南端の堀切写真

  • 参考文献

安芸高田市歴史民俗博物館
  安芸高田お城拝見 〜山城60ベストガイド〜
吉田郷土史調査会
  安芸 郡山城の闘い