沖構の陣城・茶臼山砦

天正七年から十一年にかけて、院庄(現鏡野市)の沖構を巡って、
宇喜多氏と毛利氏は戦っています。
沖構は市街地化の進む中、田圃の中に堀跡を残しています。
この沖構に対する、私が宇喜多氏の陣城と考えています城があります。

茶臼山 茶臼山砦縄張図
 
沖構の南約1kmにあります。
比高30mの丘陵全体は、茶臼山古墳群となっており山頂の主墳の、茶臼山古墳を主郭として利用しています。
その周囲を削平し郭としており郭の縁の東と南には低土塁が残っています。

主郭より西側郭写真

 

郭南側土塁写真


主郭西から写真


古川城 古川城縄張図
 

茶臼山砦の西約1kmの比高70mの丘陵の上にあります。
2段の土塁囲みの郭が見られます。
東側に、水道施設であったような痕跡があり郭を破壊したかもしれません。
西側は、堀切で丘を分断しています。
2段の郭の内、西の郭の方が高く主郭と考えています。
南西角に折れが見られ、北東角に東の郭に出る虎口があります。
この様なところが、私は織豊系陣城の特徴と考えています。
 

主郭虎口写真



主郭土塁写真

  • 参考文献

インターネットのサイト
 「おかやま全県統合型GIS」 
 「古城ひろい」