堂谷山城は、三方湖に張り出す様にある標高134.4mの山上にあります。
現在、舞鶴若狭自動車道のトンネルが東の尾根を通っています。
山頂を広く削平し、1〜2mの高さの土塁が南と西に在ります。西の土塁には虎口があり、その外は枡形状になっています。
虎口の西は幅20m以上の堀で城域を限っています。
山上の削平地の東寄りに、外側での高さが4m近い土塁に囲まれた郭があります。
土塁はかって石積みで覆われていたようですが、殆どが崩落しています。
南東角に虎口が開いていますが、虎口付近特に内側の石積みが崩れずに残っています。
この城で最大の特徴である東に延びる尾根上の土塁は、山上削平地の南東角から始まり、途中の急斜面の部分は
不明瞭になっていますが、
トンネルの真上まで約200m以上の長さがあります。
トンネルの付近の尾根の上は、傾斜がなく土塁が明確に残っています。
高さは西側が1〜2m、東側が切岸になっており1.5〜3mの高さがあります。
土塁が食い違いになった虎口が1ヶ所あります。
この土塁の意味につて明確に私には説明できません。
他の城でみられるこの様な土塁の例として。
伊豆韮山城 本立寺付城北尾根土塁写真
美作岩屋城付城 楽万ノ上城土塁写真
何れの例も城攻めの付城に関連した、包囲の土塁ですが、
この堂谷山城の土塁は、少し意味が異なるようです。
- 参考文献
福井県遺跡地図