大籏山城縄張図(国土地理院の電子地形図25000)
JR若狭本郷駅の南に尾根が下る、山頂部(三角点標高197m/比高195m)と西の尾根(186m/比高184m)の二か所に大籏山城の郭群が残ります。
山頂の郭群は、西側に堀残しの土塁がある2段の郭と北側に小郭と堀切を経て約80mの削平地が続きます。南に下る尾根上にも切岸や堀切のようなものがありますが明確でありません。
西の郭群は、約15m低い鞍部をはさんである東西のピークをつなぐように削平地が続きます。この削平地に対して北側に1~1.5m切岸その内側は0.5m程度の土塁痕跡が長さ約120m見られます。西端に堀切、東の山頂との間の鞍部には不明確な堀切のようなものがありますがはっきりしません。
なお麓から2番目の高圧鉄塔がある、標高70m付近のには数段の削平地が見られますが、これが本郷城かもしれません。
東の郭群写真
主郭(?)
主郭(?)西側土塁
北の尾根
北の堀切
西の郭群写真
北の土塁
西端の堀切
遠望写真
- 参考文献
大森睦子私刊 1996年2月発行
大森宏氏著 戦国若狭:人と城